048日暮里寺院の林泉

「日暮里寺院の林泉」 

(安政四年(1857)二月 春の部) 

  

日暮里には、東叡山の領地であったことから、数多くの寺が建っている。

山の傾斜を利用して 形態を整え林泉を構えた。   

この絵は青雲寺・修性院・妙隆寺の花見寺三寺院の中央、修性院の庭を描いた。

西側(谷側)の 六阿弥陀道側から、東の崖上を望んでいる。   近景右側の帆掛船の刈込みが修性院の呼物だった。平地と斜面からなる庭園には桜・ツツジが咲き、 見物客がそぞろ歩いている。

斜面には石組や石碑も見られる。

斜面を上がると裏門があり、 崖口の地面が切れている。

裏門の先が高台の道で絵の左外に諏方神社がある。

裏門の左の建物は 「三十番神堂」で番神という経典の守護神のお堂である。


「東京シティガイド江戸百景グループ」による  

浮世絵

江戸時代に成立した絵画のジャンルである「浮世絵」を紹介してまいります。

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