050箕輪金杉三河しま

「箕輪金杉三河しま」 

(安政四年(1857)閨五月 冬の部) 

  

鶴が2羽、優美な姿を現している。

地域は、画題の三つの村名から吉原の北西の地域と 考えられる。

背景に山や岡が見えない為、道濯山方面から東南方向を描いていると思える こと、沼・田圃が多く、人の数も少なく物寂しく描かれていることから、屋根を連ねるの は御成り道の金杉村辺りかと考えられる。

画中の天秤を担いで畦にいる人物は、餌付けの 役人かと思われる。

右端の木の下に「かやの柵」と見えるものがある、

ヘンリー・スミス 氏の解説どおり餌付け場の柵なのか、不明である。   

この絵の鶴の羽は紙に無色の凹凸をつける「空摺り」が施されている。

 

「東京シティガイド江戸百景グループ」による

浮世絵

江戸時代に成立した絵画のジャンルである「浮世絵」を紹介してまいります。

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