051永代橋佃しま

「永代橋佃しま」 

(安政四年(1857)二月 春の部) 

  

絵は夜明け近い時刻を描く。

左に大きく永代橋橋脚がそびえる。

右側は漁船の櫓。

橋脚 のかげには白魚漁をする漁船と四手網、水面に月影とかがり火の影が映り、月影は拭き取 り技法で表現されている。

中景は弁才船(ベザイセン)で帆柱には雲母摺り(キラズリ)が施され、 月の光に輝く様子が表現されている。

遠景は佃島。

早春の東の空が白んでいる。   

「にょっきにょっき永代橋の冬木立」「帆柱も一目千本江戸の花」など川柳の風景でもある。

 

東京シティガイド江戸百景グループ」による

浮世絵

江戸時代に成立した絵画のジャンルである「浮世絵」を紹介してまいります。

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